【無料】文章理解第19弾ーSNSのメリットとデメリット編ー

2022年5月21日土曜日

 

豊洲出張所(東京消防庁 深川消防署)


オリジナル文章理解第19弾です。漢字問題もありますのでぜひ挑戦してみてください。

 

SNSの社会に対するメリットとデメリットについて書かれた以下の文章を読み、後の問いに答えなさい。

 

 

SNSのメリットはインターネットさえつながっていればいつでも情報を発信できる点である。また行政機関側も市民に向けた情報発信ツールとして使うこともできる。そのため防災ツールとして使用することで災害に強い社会を実現する一手段ともなるのである。実際、2018年に発生した西日本豪雨では岡山県内のある市長が自身の公式Twitterアカウントを通して避難勧告や避難場所についての情報発信を続けた。また大阪北部地震発災後は当時大阪市長であった吉村氏が市内にある学校の休校やヨシンに備えるための防災マニュアルの案内情報を発信し続けた。このように大規模な災害による停電でテレビが使えなくなったとしても、SNSはインターネットさえつながっていれば行政機関の情報発信のツールになりうるのである。また、SNSに投稿された情報は別の個人がその投稿を引用し拡散する連鎖が続くことで何万、何十万人へとその情報が共有できる点もテレビと異なる社会にとってのメリット点である。

 

デメリットとしてあげられるのは、メリットともなっている情報の拡散力がマイナスに作用してしまうことだ。このデメリットを裏付ける一例が2016年に発生した熊本地震に伴う嘘情報の拡散である。その地震の直後、ツイッターにて動物園からライオンが逃げ出したという嘘の情報が拡散されてしまったことで地域住民を不安におとしいれたり、動物園側に問い合わせが殺到しホームページのサーバーがダウンしてしまった。この件で私が一番ケネンするのは地域住民がライオンを恐れるあまり外への避難をためらった結果、建物の倒壊に巻き込まれ被害が拡大する恐れもあったことだ。たった数行の投稿一つでいとも簡単に社会を不安に晒し、被害の拡大を助長してしまうSNSは社会にとってデメリットであるとも言わざるを得ない。

 

 SNSはメリットもある反面デメリットも持ち合わせている。そのため使用の際は上記のメリット事例のように自分や社会にとってもプラスになるような使い方を心掛けていかなければならない。その際に常に不特定多数の他人から見られている意識を持ち、他人がこの情報を見たらどう思うかを常に意識して利用することが大切だと考えている。特に社会人になった際に、仮にデメリット事例で見たような事態になった場合個人の問題に止まらず、所属する組織にまで被害が及ぶケースも十分考えられる。SNSを適切に、正しく使う能力を表すネットリテラシーという造語がある。私はこのネットリテラシーに基づき、社会人になった後にも適切な使用をもって便利な生活を送る一手段としたい。

 

1:下線部ヨシン の漢字表記として正しいものを選べ。

代震

②予震

③与震

④余震

⑤預震

 

2:下線部②おとしいれたり の漢字と送り仮名表記として正しいものを選べ

陥いれたり

②陥れたり

③陥たり

④落しいれたり

⑤落としいれたり

 

3:下線部③ケネン の漢字表記として正しいものを選べ。

気念

②化念

③懸念

④仮念

⑤卦念

 

4:本文の筆者の主張として最も適切なものを選べ。

SNSはユーザーがいつでも好きな時に情報を発信することができるというメリットがある。

 

SNSは情報の拡散力が逆に社会を不安に晒すというデメリットを持っている。

 

③社会人になった際はSNSについてネットリテラシーに基づいた節度のある利用をしなければならない。

 

④テレビと比較し、SNSは情報の拡散力が強い。そのため今後の情報の発信拠点はSNSへと変化していく。

 

SNSは自分や社会にとってメリットのある使い方を心掛けなければならない。

 

 















<解答>

1:④

2:②(※表記としては⑤も間違いではないが、文章の流れから判断し②が正解)

3:③

4:⑤(最終段落に記述あり)

:第1段落に記述があるが、これはSNSのメリットについての考えであり不正解ではないが選択肢⑤と比較すると正解候補から外れる。典型的なひっかけ選択肢。

 

②:選択肢と同様。本文中に記述があり、不正解ではないが選択肢⑤と比較すると正解ではない。

 

③いわゆる「言い過ぎな選択肢」。社会人として「節度のある利用をしたい」とは書かれているが、「節度のある利用をしなければならない」と言い切ってはいない。これも典型的ひっかけ選択肢。

 

④どこにも記述無し。

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