【平成24年 越谷市消防】「消防の仕事は基本的にチームで行うものであるが、チームにとって必要なものは何かあなたの考えを述べよ」

2022年5月22日日曜日

 

青山通りを緊急走行する赤坂1(東京消防庁 赤坂消防署)


平成24年度越谷市消防

「消防の仕事は基本的にチームで行うものであるが、チームにとって必要なものは何かあなたの考えを述べよ」

 

チームにとって必要なものは信頼関係であると考える。民間企業であれ公務員であれ仕事を行う際はそれぞれの部署や職員がそれぞれの役割を与えられ、その役割に沿って物事をこなすことが求められる。ただ、仕事とは時間の経過と共に常に流動的に変化していくものであり、突如として想定していなかったようなトラブルやイレギュラーな事態が発生するケースもある。そのようになった際に自分に与えられた役割のみをこなしていては仕事の処理が間に合わず、業務遂行が破綻してしまうことも十分に考えられる。このときにチームとして柔軟に動き、お互いに助け合う際に必要なものが信頼関係であると私は考えている。ただ、見知らぬ者同士が突然信頼関係を発揮できるわけではない。いざというときに無償でお互いを助け合う信頼関係をはぐくんでいくためには日ごろからの気遣いやコミュニケーションを行う意識であると考える。

 

このように考える理由として駅員アルバイトでの経験が上げられる。例えば駅周辺にて祭り等が開催される際は警備会社のスタッフと共に駅構内や周辺の警備や案内に従事することがある。当日は非常に混雑し、ホームの規制や改札付近でのお客様誘導、迷子や落とし物相談など多くの業務が発生し緊張感を強いられるが、駅員や警備会社スタッフの区別なく全員で声を掛け合いながら柔軟に対応を行うことができた。このようにいかに混雑していようともチームとしてそれをスムーズに乗り越えられることができたのも職場としてお互いに助け合う信頼関係を醸成する雰囲気があったからこそである。もちろん私は最初からそのように動くことができたわけではなく、当初はあまりの緊張に動きが悪くなることもしばしばあった。しかし、警備会社の方や駅社員の細かな気遣いや声掛けもあったことが非常に頼もしく、次第に私も率先して他のスタッフを気遣い感謝される立ち回りができるようになっていったことを今でも覚えている。この経験があったことで普段の勤務においても仲間のサポートや困っているお客様を見逃さない視野の広さを発揮できるようになった。

 

消防の仕事も特に火災や救急、救助業務はチームで行う要素が強い。また、部隊ごとに隊長がおり、明確な指揮系統が存在する現場では役割を越えた柔軟な対応は現実的ではない。しかしその役割を越えない原則の下、今の自分や部隊に何ができてどのようなことが他の部隊の助けになるのか常に考えながら活動する視野の広さも重要だと私は考えている。ただ、突然信頼関係を発揮し、助け合いながら業務を遂行することは不可能である。そのため私は消防士として働くことになった際は普段からの業務においても他の職員への配慮や気遣いを忘れずチームの一員として働いていることを意識したい。このように同じ職場内でお互いが助け合い、感謝の念を抱き合うことができれば業務の遂行上でいかなるイレギュラーが発生したとしても信頼関係の下乗り越えられると私は考えている

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