【機関員志望者必見】ポンプ車は2種類ある―普通ポンプ車編―
ポンプ車は火災現場で消火を行う上で最も重要な車両となっていますが、大きく分けて2つの種類があることをご存じでしょうか。
●車体側面に黄色と黒の配色がされた吸水管が見えるものが普通ポンプ車(水槽無し)
●シャッターで覆われているものが水槽車(水槽を搭載)
です。
概要はこれぐらいにしておき、まずは普通ポンプ車について画像を使って具体的に見ていきます。
こちらがいわゆる普通ポンプ車です。
側面にポンプ操作のためのパネルが設置されています。
車体後部に円状にまとめられているのが吸水管です。
後方から見ると縦に各種スイッチが並んでいるのが見えます。おそらく車体上部に搭載した三連はしごを取り出したり収納するためのものかと思われます。
暗くて見づらいですが、車体内部に「西原1」と書かれた銀色の箱のようなものが収納されているのが見えています。これはホース延長リヤカーで、これを使って狭い住宅街等でもホースを火点近くまで延長することができます。
そして車体を反対側から見ても給水管やパネルが同じように配置されています。
しかし左右で用途が異なり、
左側の給水管は消火栓につなぐため、先端には接続用の金具が付いています。↓↓↓
一方
右側の給水管は池やプール等の水利につなぐため異物を吸い込まないよう黄色い網状のパーツが付いています。↓↓↓
ちなみにですが、普通ポンプ車を一回り小さくした
「小型ポンプ車」
といわれるものも存在しています。
そして小型ポンプ車でも
水槽付きタイプ
ホースカー付きタイプ
の2種類が存在しています。今回は水槽付きタイプを見ていきます。それがこちら↓↓
小型ポンプ車(
一見、普通ポンプ車と同じデザインに見えます。しかしサイズを比較すると高さ以外は大幅にコンパクトになっているのが分かります。
次に目に付くのが車体上部に搭載されている3本の太い棒のようなもの(青丸で囲った部分)。
これはこの車両(西原2)が放水中に別の車両から水を送ってもらうために使うホースです。
後でも述べますが、この車両には水槽が装備されており現場到着後は水槽の水を使ってすぐに放水ができる仕様になっています。
その水槽の水を絶やさないよう別の車両からこのホースを連結し水槽に接続することで継続して放水ができるというわけです。
以上の事情から、
火災現場への出動はほとんどの場合において「○○2」(水槽車)が先行しそのあとを「○○1」(普通ポンプ車)が追いかける
形になるそうです。
また車体後部についている2つの黒いカバンのようなものには延長用のホースが収納してあります。
そして車体左上の文字を見てみると
「積載物品 水」
「最大積載量980L」
とあります(青丸で囲った部分)。
これは内部に980Lまで水が入るタンクを搭載しているということであり、この水を使うことで出火地点付近に水利が無い場合や普通ポンプ車が来るまでの間にも放水ができます。
このように普通ポンプ車のデザインを踏襲しつつも狭い住宅街での災害対応が可能になるよう設計されていることが分かります。
以上で普通ポンプ車の紹介を終わります。
水槽車編はこちら↓↓
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