【機関員志望者必見】ポンプ車は2種類ある―水槽車編―
前回(ポンプ車編)から時間が空いてしまいましたが、水槽車の紹介をしたいと思います。
1:水槽車とは?
前回の記事を見て頂いた方には分かるかと思いますが、簡単に言うと
車体に水槽を装備しており火災現場到着後すぐに放水ができる車両
のことです。
外観を見てみましょう。
右側(※展示のためシャッターは全て開けられています)
ここまでの画像を見て違和感を感じた方もおられるかと思います。
トップ画像に載せた水槽車(芝1)は左側面が全てシャッターで覆われているのに対し、上の水槽車(浅草2)はシャッターが半分上がっている構造になっています。
この違いとしては単に放水までの時間を短縮しようというコンセプトだそうです。
要するに現場到着後、放水開始前に側面のシャッターを開く1秒2秒の時間をより短縮させるためにあらかじめシャッターが半分開いた状態のデザインになっているということです。
最近製造される東京消防庁用の水槽車はだんだんとこのようなデザインに置き換えられつつあるとのことでした。
車両としての機能に相違点は無く、トップ画像の芝1もシャッターを開くと浅草2の側面と同じデザインになっています。
概要を見たところで、より詳しく見ていきたいと思います。
まずは一番見て頂きたい部分が後ろです。
上の画像を拡大したものがこちら↓↓
画像左側、スイッチ類の横に白い文字で
「消火用水2000㎏」
と表記されているのが見えます。これは車体内部に2000㎏分の水をためた水槽が備わっていることを示しています。
前回の普通ポンプ車編で触れた水槽付き小型ポンプ車(950㎏水槽)と比べると2倍以上の水の積載量であることが分かります。
また、車体上部緑の2重丸で囲ったものは他の車両からこの車両(浅草2)内部の水槽に連結し水を供給するためのホースです。↓↓
ちなみにですが画像中央に見える「浅草2」と書かれたボックス状のものはホース延長用のリヤカーになります。これを使って住宅密集地等の狭い場所にも楽にホースを延長することができます。
次は右側面です。
画像に向かって一番右側のシャッター内には延長用のホースと筒先が入っています。
真ん中(緑色の丸で囲った部分)には見づらいですが緑色と赤色のロープが入っています。
そして一番左側の中段(黄色の丸で囲った部分)にはエンジンカッター、下段(青丸で囲った部分)にはサーチライトが入っています。
以上で水槽車の紹介を終わりたいと思います。
よければ普通ポンプ車編もどうぞ↓↓
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