【東京消防庁2次試験】面接に合格するということについて
東京消防庁二類の二次試験まで一ヶ月をきりました。一次試験の合格発表はまだですが、「お知らせ」で述べているように、手ごたえがあったと思う方はすぐに面接対策の実行をお勧めします!!
そこで今回は面接試験に向けた対策の方針についてアドバイスを紹介したいと思います。
※面接試験を突破するには受験者本人の努力が一番重要な要素であり、本記事の内容は合格を保証するものではありません。
あくまで一つのアドバイスとして捉えて頂くことをご了承ください。
1:面接に合格するとは
唐突ですが「面接に合格する人」とはどのような人のことを指すか考えたことはあるでしょうか。
学生時代にアルバイトやサークルでリーダーとして多様な経験を積んだ人
でしょうか、それとも
持ち前の「コミュニケーション力」を活かし、面接官と賑やかにおしゃべりできた人
でしょうか
私としてはどちらも違うと考えています。
私は面接試験とは
「自分の陣地を最低限守れる人」が合格できる可能性を持った試験
だと考えています。
ただ、いきなり
「自分の陣地を守れる人が合格できる可能性がある」
といわれても分かりづらいかと思います。
この言葉を説明する前に、私の考える面接試験の構造を述べていきたいと思います。
2:面接試験の構造―面接は陣取りゲーム―
最初に考えたいのが面接試験は受験者と面接官が顔を合わせて初めて試験として成り立つということです。
ご存じの通り、受験者と面接官が言葉のキャッチボールをしながら試験が進んでいくわけであり、面接試験を構成するものは
「受験者の発言」
と
「面接官の評価」
という2つの次元となります。
具体的には
受験者が一人で勝手にしゃべり続け、好きなタイミングで終了してしまっては評価のしようがなく、逆に受験者のことを全く知らない面接官が勝手な憶測で適当に得点をつけているようではいい人材、組織にとって適切な人物は取れないということになります。
つまり、面接試験というものは
「受験者の発言」と「面接官の評価」が交差する盤面で行われるゲーム
のようなものだといえます。これが先述した
「自分の陣地を守れる人が合格できる可能性がある」との言葉の真意になります。
3:「自分の陣地」とは?
もう少し具体的に見ていきます。
お気づきの方もいるかと思われますが、ここで言う
「自分の陣地」とは自分の発言のこと
です。先述したように面接を陣取りゲームと見た場合、勝利(合格)するには最低でも50%は自分の陣地がなければならないことになります。
本来であれば
「50%とったところで結局は引き分けではないか」
と思われるかもしれません。
しかし今回は
「少なくとも面接中に落とされない」
「採用するか見送るか最後まで悩ませる」
ことを「自分の陣地を守れる人」と定義したいと思います。
いくら「ものすごい体験談やエピソード」あるいは「何らかの組織でのリーダー経験」を持っていたとしても、面接官の求めるものに接触できなければ全く意味のないお喋り会になってしまいます。
ボクシングやフルコンタクト空手で言うKOの状態です。合格の可能性に指一本触られていない非常にもったいない状態です。
少なくとも最後まであがき、判定に持ち込みましょうという話です。
4:自分の陣地を作る
ではどのようにして自分の陣地を作っていくのかというと、私は以下の5つの質問に対して時間をかけてしっかりした解答を練り上げることだと考えています。
①「なぜ民間企業ではなく公務員なのか」
②「公務員の中でも行政系でなく公安系を志望するのはなぜか」
③「公安系でも自衛隊や警察ではなくなぜ消防なのか」
④「地方消防本部ではなく東京消防庁を志望するのはなぜなのか」
⑤「自己PR(自分の能力・どのように東京消防庁で活かすか)」
どうでしょうか。現時点で全て答えられるでしょうか?
これが面接官の知りたい最低限5つの質問です。
受験者としてはこの5つにしっかりと答え、最終合格するにあたって可能性を残すことが最低限のミッションとなります。
ちなみにですが、私としてはこの5つのテーマについてそれぞれ1000字程度で小論文を書くことも対策になると思っています。
おそらく800字も書けない方が多いかと思いますが、それはそのテーマについて自分がしっかり考えられていない証拠です。
そして自分が考えられていない以上、面接官にも自分の思っていることが伝わらないことにもなります。面接官に伝わらない以上、評価のしようがなく合格の可能性も失われます。
5:敵陣に踏み込むために―「客観性を磨く」―
今までは「面接中に落とされない」必要最低限の方針を示してきました(陣地を少なくとも50%守ること)。
ここからは
合格をより確実にするため、すなわち相手の陣地に踏み込むための方針
を示していきたいと思います。
それは一言でいうのであれば
「客観性を磨く」
ことに尽きるかと思います。
面接官側は当然男性の場合もあれば女性の場合もありえます。
また、
・若いのかベテランなのか
・厳しい性格なのか優しい性格なのか
・消火救急救助など現場を主に経験してきた人なのか
・予防や防災等の内部勤務に携わってきた人なのか
・現場・内勤に同程度携わってきたマルチな人なのか
東京消防の面接官といっても、それぞれのスタッフのバックグラウンドや物事に対する考え方は全く予想がつきません。この部分が就職活動業界で言う
「面接は運」
と表現されている理由かと思います。
そのような状況の中でどのような面接官にあたったとしても彼らを説得し、合格に近づくために必要な要素が「客観性を磨く」ということなのです。
その為には「お知らせ」欄でも紹介したように、片っ端から講師をつかまえて面接対策や自己PR、志望動機の添削に時間をかけて実行することです。なんなら、大学のゼミの先生やアルバイト先の社員の方にも何らかの相談やアドバイスをもらってもいいでしょう。
また先述した5つの質問について小論文を1000字程度で記述し、添削してもらうのもいいです。
客観性だけは自分だけで、なおかつ短時間で対策しようと思ってもできるものではありません。
人は誰しも自分の行動や発言を正当化、美化したがる性質があり、それに気づかず面接対策を進めても独りよがりな全く合格の可能性の無いものになってしまいます。
受験当時の私がこのような状態でした。
かならず多くの人からアドバイスをもらい、
自分が見えていなかった視点、他人からの視点や評価を徹底的に洗い出し日々改善を加えていくこと
が
「客観性を磨く」
ことにつながっていきます。
そのようにして築き上げられた「陣地」は強固なものとなり、ひいては「相手の陣地」をひっくり返していく強い陣地になっていくはずです。
・何度も申し上げますが面接試験まで1か月を切っています。
1次試験の合格発表はまだ先ですが、
手ごたえがあったと思っている方で、かつまだ何も対策していない方はすなわち「面接官に陣地を51%以上取られている」状態
です。このまま面接に挑んでもKOされるだけの意味のないお喋り会になってしまいます。
このような状況を避け、少なくとも判定に持ち込む(陣地を50%守る)ために今すぐ、明日からでも対策を始めましょう。
では。
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