【無料】文章理解第10弾ー組織の中で能力を発揮する編ー
オリジナル文章理解(東消式)の第10弾です。おまけで漢字問題も用意していますので是非挑戦してみてください。
組織において個人が能力を発揮していくことについて述べられた次の文章を読み、後の問いに答えよ。(制限時間4分)
組織において個々の能力を発揮していくには互いを気遣うことと、些細なことでも褒める環境が大切だと考える。
まず、お互いを気遣う重要性を感じたのは駅員のアルバイト経験による。駅周辺にて祭り等が開催される際は警備会社のスタッフと共に駅構内や周辺の警備や案内を行っていた。当日は非常に混雑するため緊張感を強いられるが、駅員や警備会社スタッフの区別なく全員で声を掛け合いながら柔軟に対応を行うことができた。その時周りに気を遣ってくれる仲間がいるというだけで非常に頼もしく、私も➀ソッセンして他のスタッフを気遣い感謝される立ち回りができた。この経験があったことで普段の勤務においても仲間のサポートや困っているお客様を見逃さない視野の広さを発揮できるようになった。アルバイトではあるが私の駅員としての能力を発揮できるきっかけとなったのである。この気遣う心掛けを現場配属になった際に実践していきたい。新人は普段の仕事に加え掃除や炊事等様々な仕事を任され目が回る忙しさになる。その仕事を自分の役割に②ソッテ行うことになるが、私は自分の役割だけにとらわれず手が空いた際は同僚が困っていないか常に気にかけ自分にできることはサポートしていくことを心掛けたい。駅員アルバイトでの経験のように頼れる仲間がいるだけで心強く自身の心にも③ヨユウができ、その余裕が視野の広さや仲間への信頼感等の能力醸成や発揮の素になると考えるからだ。
次に褒めることの重要性を感じた理由は空手サークルでの経験による。入部したての頃は昇級するにあたり先輩方に常に面倒を見てもらっていたが、次第に彼らは自身の為の練習を優先するようになっていった。私を含めた新入生は昇級するにあたり自分で課題を見つけ練習する必要があった。その際私はお互いの昇級に必要な型や演武について些細なことでも褒め合うことを提案した。その結果自分では気付かない部分が褒められモチベーション維持につながっていった。そしてより良いパフォーマンスを発揮していくにはどうすればいいか仲間内で自然と考えられるようになっていった。この褒めることについては私が後輩を持った際に実践していきたい。消防学校においては毎日のように助教の方々に指導をして頂けるが、現場に配属になった際は上司の方から指導してもらえるとは限らない。その際に空手サークルでの例のように、自身で課題を見つけ克服していく際に戸惑う者が生じることが想像できる。その時に後輩の行った仕事や訓練について悪い点の指摘はもちろんだが必ず1つは褒められる部分を見つけて伝えるよう努めたい。そして後輩達のやる気やモチベーション維持を促し、より良い仕事をしようと自発的に思ってもらえるようコミュニケーションを取っていきたいと考えている。そして後輩たちの能力発揮を後押しできるような消防士として働いていきたい。
問1:下線部➀ソッセンの漢字表記として正しいものを選べ。
1:卒践
2:率先
3:率践
4:卒先
5:率旋
問2:下線部②ソッテの漢字表記として正しいものを選べ。
1:添って
2:副って
3:疎って
4:沿って
5:素って
問3:下線部③ヨユウの漢字表記として正しいものを選べ。
1:余裕
2:予裕
3:代裕
4:与裕
5:預裕
問4:本文の内容として最も適切なものを選べ。
1:個人が組織で能力を伸ばすにあたってまず気遣い合うことを徹底した後、褒め合うという過程が大事である。
2:駅員として働くことで得た経験や能力は消防士として働くことにも活かすことができる。
3:組織において上司は部下を褒めることも意識していかなければならない。
4:筆者は空手サークルでの経験から他人を褒めて伸ばすことの重要性を学んだ。
5:消防士として働くにあたり、新人の頃は普段の仕事に加え雑用も担当するので同僚同士で協力し合って乗り越えなければならない。
<解説>
問1:②
問2:④
問3:①
問4:④(最終段落に記載あり。今回は「内容として適切なもの」を選ぶので筆者の主張でない選択肢でも正解になる。)
1:気遣いや褒めることに順番は関係ない。あくまで本文に記載されている順番なのであって、個人がスキルを発揮するにあたって順序があるわけではない。典型的なひっかけ。
2:筆者がそう考えているだけであり、駅員の経験が誰にとっても消防士へと活かせるとはいえない。
3:選択肢2同様、筆者が考えていることであって、上司の仕事として定義しているわけではない。
5:実際そうかもしれないが、本文に書かれていることではない。いかにも現実的なことをちらつかせてミスを誘う典型的ひっかけの一種。
本文で述べているのは自分の心掛けとして他人を気遣い、同僚との信頼感や業務に対する心の余裕を能力発揮のきっかけとしたいということ。
※ちなみに本文は過去記事の
「組織において、個々の有する能力を発揮するために大切なことを2つあげ、あなたがどのように実践していくのか具体的に述べなさい。」
から引用しました。仲間を褒めることや気遣うことについて解説がなされていますので是非参考に読んでみてください。そして記事で学んだことをご自身の仕事やアルバイト、サークル活動に少しでも活かしてもらえたらと思っています。
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