コミュニケーションを放棄した職場に起こることとは ―保育園児がバスに9時間近く取り残される―
つまり、仕事を行うにあたってほかのスタッフを気にかけたり、思い込みを排除し同僚や上司へ連絡報告相談を徹底することがチームでいい仕事をするポイントになってくると私は考えています。1人で行うことができる仕事の量や質には限界がありますが、2人以上で取り組んだ場合の効果は3倍にも4倍にも大きくなっていきます。それは役割分担によって効率よく仕事ができるということ、各自の能力や強みを生かし合いながら仕事ができることに根拠があります。ただ、この時に重要になってくるのがコミュニケーションの徹底というわけです。
コミュがないとどうなる?ー福岡県の園児死亡事故ー
せっかくのチームもメンバー同士がコミュニケーションをとらず好き勝手に仕事をしていたら、いくら人数がいようが1人で仕事をしているのと同様です。そこは生産性が低く業務上のリスクが上昇し、誰も少しの異変にも気づけない危険な職場と化します。
ここで思い当たるのが福岡県の保育園で発生した園児死亡事故です。ニュースや新聞ではやたらと送迎を担当していた園長のミスと取りざたされていますが、私は園全体の責任だと考えます。
園長の車内確認の不十分はもちろんですが、担任においても児童が登園していないことについて休みであると思い込み誰にも連絡報告相談しなかったこと、
園長が送迎を担当する際は保育士が同行しないことが常態化していたこと
そのことについて誰も疑問を持たなかったこと
が今回の事故につながっているように思います。
園長が他の職員に厳しくあたる人物であり、部下が委縮してしまう職場であったかどうかはニュースだけでは判断できません。しかし今回の事故は全職員が互いを気にかけ、問題を共有できる環境であれば事故のリスクは減らせる可能性があったように思います。つまり、
少しの異変でも気づいた際は部下上司問わず声を上げ、報告連絡相談すること
が不祥事を防ぐ環境を作ると考えています。
不祥事や事故のリスクを減らすためには?
ー上司の役割ー
最後になりますが公務員民間問わず仕事を行うにあたっては大抵の場合他人との連携になります。この時に注意したいのが個人間の物事の捉え方や考え方の差異であり、これを埋めることができなければ事故や不祥事などのミスを誘発します。しかしコミュニケーションを活発にし、この差異を埋めることができれば業務効率や正確性が一人で実行する際の何倍にも上昇します。
そしてコミュニケーションを活発化させるためには常に他人を気にかけ、積極的に情報共有することが必要になります。またそのような職場環境を作るには上司の存在が不可欠です。
上司は単なる部下の仕事の管理者ではなく、職場を作り上げるための存在でなければなりません。その為には上司は部下の業務上の連絡や相談等を何でも受け止める姿勢を見せることが重要になってきます。上司として部下を叱責することも避けられない場面もあるかとは思います。しかし目指すべきことは職場内の誰もが発言することができ、その発言が些細なことであっても職場内で検討される場所にすることです。
将来、上の立場を目指したいと考えている方はまず同僚上司問わず誰とでも明るくコミュニケーションをとれるようになることが重要であると考えます(単なる楽しいおしゃべりではないです)。そして他人と連携して仕事を行うことを常に意識し、まずは同僚から何でも相談されるいわゆる「頼られる人物」を目指してみてください。これが上に立つ人物になるための練習になるかと思っています。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿