東京消防庁Ⅱ類の最終合格発表を受けて―学生または既卒者フリーターの方へ―

2021年12月6日月曜日

 

日本橋消防署(東京消防庁)


東京消防庁Ⅱ類の最終合格者が発表されました。

 

合格された方は誠におめでとうございます!

一方、残念ながら不合格になってしまった方もおられるかと思います。今回はそのような方でなおかつ来年も東京消防庁を受験される予定の方向けにアドバイスを送りたいと思います。

 ※ご注意※

自分の人生やキャリアは最終的には自分で考えて決めるべきものです。

本記事の内容は絶対的な正解ではなく、あくまでアドバイスの一つとして捉えて頂くようお願いいたします。

―学生または既卒者フリーターの方へ―

正社員登用制度ありの契約社員なりアルバイト枠で仕事をしながら来年に向けた対策を行っていくべきです。

正社員の立場を薦めない理由としては

「時間が取れない」

「客観的に見て印象が良くない」

ことの2つが上げられるからです。

 

まず「時間が取れないこと」について具体的に見ていきます。

求人内容の中でいくら

「原則定時退社9時~17時まで」

「有給取得率OO%以上!」

等とワークライフバランスの良さを掲げていたとしても、現実は絶対にそれが保証されるわけではありません


会社には様々な仕事があり、利益を生むための重要なものから会社敷地内やオフィス内の掃除、ゴミ出し等の雑用にいたるまで職級を越えて全員がそれらをこなしています。特に後者のような雑用は始業前の1~2時間ぐらい前から行うケースがほとんどです。

また、同じタイミングで所属する課やチームごとのミーティングも行うこともあり、正社員の場合必ずしも定時出社が約束されているわけではありません。むしろ1時間前出社して当たり前、逆に定時で出社すると遅刻同等に扱われる可能性も少なくありません。

退社時間についても同様です。原則定時退社できるとうたっていたとしても、例えば突如取引先や顧客からの納期短縮相談等のイレギュラーが発生すれば残業してでも対応しなければならないケースがあります。

どうでしょうか。

正社員はアルバイトとは異なり会社の主力として、勤務時間を柔軟に伸ばしてでも様々な業務をこなし利益を上げていかなければならない立場であることがわかります。

帰宅した後は1日の疲労から気力が湧かず、夜更かしして試験勉強できたとしても翌日の仕事中に眠気が取れず業務効率が落ちるというケースも十分に想像できます。


「定時勤務しながら試験対策すればいい」

といった安易な気持ちで正社員になったとしても

ご自身や就職先の会社にとってマイナス

にしかなりません。

 

次に「客観的に見て印象が良くない」ことについて見ていきます。

仮に新卒が正社員として働き始める日を41日からとします。東京消防庁がⅠ類の受験募集をかけるのが4月中旬ごろとすると、そのⅠ類に応募した時点で新卒として41日に入社した会社を23週間ほどで辞める意思を見せていることになります。

 

1次試験は筆記と論文の得点、適性検査だけで判断されますので自身のバックグラウンドは東消側には分かりません。しかし幸いに面接に進めた場合、上記の点が私としてはマイナスにしか働かないように思えてなりません。私が面接官だったら

「卒業後経歴の空白を埋めるためにとりあえず正社員になった」

との印象を持ちます。いうなれば

「自分で考えて行動せず、周囲が就職しているから自分もそれに合わせた」

と捉えられてもおかしくありません。

 

長くなりましたが、学生または既卒者フリーターの方は来年も受験する場合

「時間が取れないこと」

「客観的に見て印象が良くない」

理由から衝動的に正社員を目指すのは私としてはお薦めできません。

正社員登用制度ありの契約社員かアルバイト枠で仕事をこなしながら試験対策を行うべきかと私は考えます。


そして働き始めた際ただ言われたとおりに仕事をするのではなく、会社の方から「うちで働いてみないか」といわれるぐらい真剣に取り組んでみてください。


そこで得た経験や社会人としての振舞い方を面接でも発揮することができれば、来年こそはいい結果へとつながっていく可能性は十分にあります。

 

いずれにしても今後の進路の選択については絶対に一人では考えないことです。


予備校講師の方々や両親、ゼミの先生、大学のキャリアセンター職員等多くの大人に相談し、最終的に自分でしっかり考えた後に決めるようにしてください。


人生で後々後悔しないためにも絶対に必要なことです。

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