座右の銘―土俵の真ん中で相撲を取る―

2021年3月6日土曜日

 


座右の銘―土俵の真ん中で相撲を取る―

 

今回は私の座右の銘である「土俵の真ん中で相撲を取る」という言葉を紹介したいと思います。

ちなみに座右の銘とは一言で表すと自分の信念や価値観とも言い換えられ、仕事はもちろん私生活におけるあらゆるシーンでの判断に影響をもたらすものです。

 

●「土俵の真ん中で相撲を取る」の意味とそれを座右の銘として持つに至ったきっかけ

まずこの言葉の意味についてですが、簡単に言うと土俵の真ん中をすでに土俵際だと思って全力で物事に当たることを意味しています。例えば仕事に当てはめた場合、1か月先の納期のプロジェクトに取り組む際、すでに明日が締め切りだと考えて今できることを全力で行っていくといったような行動特性が該当します。

 

この座右の銘を持つに至ったきっかけが大学卒業後に契約社員として半年ほど在籍した家具販売会社での経験です。その会社では納品受付や在庫管理、お客様宅にお伺いし事故対応(※注文と異なるものが届いた、箱を開けたら商品が壊れていた、数が足りない等々)等一人で複数の業務を捌かなくてはなりませんでした。


入社して数か月はこの忙しさに中々慣れることができず、販売はおろかその他の業務も手につかない状況でした。ただ、月~水曜日が比較的客足もまばらになりその忙しさから多少は解放されていました。


実はこの3日間の過ごし方が重要だった!

 

この暇な時間を無為に過ごすのではなく、


商品の出荷準備を12週間前倒しして行ったり、

品切れになりそうな商品を予測して事前に発注を済ませておく、

さらに上司に問い合わせ対応や商品事故の対応不明点や疑問点を質問し、今後自分でもスムーズに対処できるようにイメージトレーニング


することで備えるようにしました。これを意識してからは、忙しいのは確かであったが、より効率的に仕事が進められるようになり無駄なく時間を使えている実感が持てました。

このように事前にできることは全力で実行し、後々の事態に備えることこそ「土俵の真ん中で相撲を取る」ということなのです。

 

 

●消防業務にみる「土俵の真ん中で相撲を取る」

消防の仕事でも「土俵の真ん中で相撲を取る」考え方を見ることができます。特に消火、救急、救助業務は現場に到着してから活動が始まるのではなく、出動している車内の中ですでに活動が始まっています。


例えば消火であれば「何階で何が燃えているのか」、「逃げ遅れの有無」等の情報収集を行ったり、その情報に基づいて現場で使用する資機材の選定を緊急走行する車内でできる限り行っていくのです。


また救急であれば通報者と電話で連絡を取り、患者の性別、年齢、容態の聞き取りや応急手当の指示を出すこともあります。

※これらのことは以前の記事

「【朝日新聞】東京消防庁の仕事特集」

でも紹介しているので詳しくはこちらもご覧ください。

 

このように現場に到着する前に少しでも多くの活動を行うことで、到着後にスムーズな活動が実現できる要領となっているわけです。1つとして同じ状況のない現場での活動において迅速に活動していくためには上記のような「土俵の真ん中で相撲を取る」という考え方を実行していくことが重要だとわかります。

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