東消本庁舎前に設置されているオブジェ「いのち」について考えてみる

2021年1月30日土曜日


本年度の東消筆記試験がすべて終了したということで今後しばらくは雑記や気になるニュースを中心に投稿していく方針とします。

今後の面接対策や来年度受験に向けた活動の中で少しでも頭休めになるような記事を作っていきたいと思っています。

 


今回は東京消防庁本庁舎前にある「いのち」という題のオブジェを紹介したいと思います。


↑東京消防庁本庁舎とオブジェ「いのち」


おそらく写真や映像でみたことがある方もいるかもしれませんが、実物は意外に大きく縦横約1m石材と金属素材で作られた同心円状の輪が
56層ほど重なっているつくりです。ただ、よく見ると真円ではなく、左上あたりが5分の1ほど欠けています。これは劣化や破損したのではなく、もともとこのようなデザインだそうで私はこの形を見た時に消防士にとっての心構えが込められているのではないかと考えました。


 

オブジェの一部が欠けている理由とは・・・

―欠けた円から真円へ、常に自己研鑽―


↑正面から見た「いのち」


私がこのオブジェを見て想起したのは「訓練に終わり無し」という言葉です。消防士を目指している方であれば一度は聞いたことがあるでしょう。意味としては、災害現場は一つとして同じ状況のものはなく、日ごろから様々な内容の想定で訓練を行っていかなければならないといったものです。


また予防の業務においても防火、耐震基準にのっとった安全な建物建設のために一級建築士や建設企業スタッフと交渉する場合があり、その際に必要になるものが建築やそれにかかわる法律の知識となります。これもまた一朝一夕で身につくものではなく、普段から知識の習得を心掛けていかなければなりません。

 

このように消防のいかなる部署にいようとも現状の自分に満足せず、日ごろから足りない部分を補い続ける挑戦の姿勢こそが消防士としての在り方の一つであることが想像できます。すなわちこの「足りない部分」を示すものがオブジェの欠けている部分であり、全職員に常に真円を目指すよう自己研鑽を促す目的で敢えて本庁舎の玄関前に設置しているのだと思っています。

 


 

※東消本庁舎は大手町駅のC2b出口から徒歩約3分と好アクセスで隣には丸の内消防署や経団連会館があります。

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