人間関係をよくするためにあなたがこれまで行ってきたことと考えを述べなさい
「人間関係をよくするためにあなたがこれまで行ってきたことと考えを述べなさい」
の解答例です。時間がある方は解説編もどうぞ。
<例文編>
私が人間関係をよくするために行ってきたことは、他人と綿密なコミュニケーションをとること
である。特に組織でチームワークを発揮して物事にあたる場合、コミュニケーションがとれていなければメンバー間の情報共有、作業効率、ひいてはチーム内の信頼関係や人間関係にも関わってくると私は考えている。よって、他人とコミュニケーションをとることこそがチームワークを円滑にし、いい仕事さらには良い人間関係の構築にも役立っていくのである。
私は大学3年次、空手サークルの部長を務めていた。その年の夏合宿においては、私がリーダーを務めることとなった。宿泊施設においては1週間3食全て自炊しなければならず、また風呂の準備や洗濯も自分たちで行わなければならなかった。このことは事前に把握しており、合宿前にて数回のミーティングを通じて全員に周知され、各々の役割や動きも事前に決められていた。しかし、実際に合宿が始まると稽古による疲労で居眠りをしてしまい仕事ができなかった者、友人たちとの会話に夢中になり仕事自体を忘れていた者等サークルとして非常にまとまりの無い初日になってしまった。その挙句、仕事をしっかりこなしていた者とそうでなかった者との間に対立が生じてしまった。このことを重く見た私は、就寝前に全員を集めて今回のチームとしてのまとまりの無さ、個人の認識の欠如を議題とした反省会を始めた。
このミーティングを通じて翌日からは積極的に役割をこなしてもらうこと、そして余裕がある際は周りの者に声掛けをして手伝ったり、注意し合うことを認識してもらった。また、私としても思い込みをすることなくメンバーに指示を明確に伝えたり、全体の進行具合を掲示板に張り出しメンバー全員が情報を共有できるよう努めることを決意した。メンバー間で積極的にコミュニケーションをとり、全員で協力し合って合宿を乗り越えていこうと提案をしたのである。この結果、翌日以降は全員が自身の役割に基づき動いてくれるようになり、またメンバー同士で声を掛け合うことで不注意やミスを防いだり、互いに助け合う非常に良い人間関係が出来上がっていた。
この経験から、私は良い人間関係の構築にはコミュニケーションが不可欠であると考えている。上記の合宿における例で見たように、誰かがやってくれるだろう、すでに周知したから大丈夫だろうといった思い込みやコミュニケーション不足が初日のメンバー間の対立につながった。私はこれからもチームで物事にあたる際には、メンバーとのコミュニケーションや情報共有を大切にしていきたい。そして、お互いに協力し助け合うことで良い仕事ができ、ひいてはチーム内の良い人間関係の構築にもつながってくると私は考えている。(1240字)
<解説編>
構成としては、
1段落目にて「導入及び論題に対する簡潔な解答」
2,3段落目で「対立関係を解消させた具体的な体験」
4段落目で「コミュニケーションをもとに、いい人間関係を作っていく考え」
となっています。
●ポイント1:「持ちネタを作る」
この論文での具体例として挙げられている夏合宿での体験談は、過去記事である
情報共有の必要性についてあなたの経験と実績を踏まえて、考えを述べなさい
でも使っています。このように、いかなる論題であったとしても自身の体験談を自在に応用することでスラスラと書けてしまいます。
このような応用の効く体験談を見つける基準としては、やはり失敗経験しかありません。
例えば、私は上記の夏合宿でのコミュニケーション不足による失敗で仲間と情報共有する必要性、メンバー間の対立解消やコミュニケーションの重要性を学びました。
学んだことが多いからこそ、その体験談が様々な論題に応用できる
でも使っています。このように、いかなる論題であったとしても自身の体験談を自在に応用することでスラスラと書けてしまいます。
このような応用の効く体験談を見つける基準としては、やはり失敗経験しかありません。
例えば、私は上記の夏合宿でのコミュニケーション不足による失敗で仲間と情報共有する必要性、メンバー間の対立解消やコミュニケーションの重要性を学びました。
学んだことが多いからこそ、その体験談が様々な論題に応用できる
のです。
―失敗経験が思いつかない場合―
失敗体験をするためには、やはり何かに「挑戦」していくことが必要です。
失敗することを勧めるわけではありませんが、物事にあたり、苦労して乗り越えていく姿勢が小論文や面接で問われるケースがあります。
ちなみに、体験談の要素として
「他人とかかわる(チームで物事にあたる)」、
「コミュニケーション不足で失敗を招く」、
「失敗を挽回する」
の3つが入っていれば、いい体験談です。
特にコミュニケーション不足による失敗は社会人になってもあるあるな物です。
もし自身の中でそのような失敗談があれば、その後どのように挽回したのか、どのようなことを学んだのか論理的に説明できるようになると小論文や面接でも大いに役立ちます。
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