【無料】文章理解チャレンジ第8弾ー困難な経験を仕事に活かす編ー

2021年5月18日火曜日

 


オリジナル文章理解(東消式)の第8弾です。おまけで漢字問題も用意していますので是非挑戦してみてください。

 

困難な経験を消防士として仕事に活かしていくことについて述べられた次の文章を読み、後の問いに答えよ。

(制限時間3分)


 私が最も困難だと感じた経験は、空手の帯の昇級である。私は10級から始まり、結果として1年時の冬に6級まで昇級できた。この経験から学んだことは自分で考え、行動することの重要性である。サークルに入部したての頃、先輩方には昇級の練習や指導で常にメンドウを見てもらっていた。しかし7級を取得以降はその機会が減り、先輩方は自身の昇級や昇段のための練習を優先するようになっていた。つまり私を含めた新入生は6級に昇級するにあたり、自分たちで練習課題を見つけ修練しなければならなかったのである。また昇級審査に不合格になったとしても、審査役の師範から改善点のシテキはないため、自身で技術を向上させる意識を持つ必要があった。当初、私は何から始めればよいか全くわからなかった。また、自身で課題を見つけ克服しなければならない状況自体初めてであったため困惑してしまった。

 私を含めた新入生が2回目の試験に不合格となった時、私は次回の受験にて必ず全員で合格しようと呼びかけた。そしてサークル練習後はなるべく全員で自主練習を行い、お互いに課題をシテキし合うことを決めた。実際にその取り組みを行ってみたところ、自身では気づかなかった欠点や、間違った思い込み等が把握でき、またそれらを新入生全体で共有することもできた。そして3回目の審査を挑戦したところ、全員が合格でき達成感と共に仲間への感謝の気持ちも持つことができた。私は上記の経験から、自分で考え行動する重要性を学んだ。先輩方から教わるのを待っていた場合、おそらく昇級できた時期も後ろにずれ込んでいただろう。自分で考え仲間を巻き込み、団結して修練に取り組んだからこそ昇級できたと私は考えている。

 

 消防においても、この経験で学んだことは大いに活かせると考えている。消防学校においては約6か月間毎日のように助教の方々に訓練や指導をして頂ける。しかし、現場に配属になった際、同じように毎日上司の方から指導してもらえるとは限らない。そこで私は仮にポンプ隊に配属になった際、例えば日々の体力トレーニングやカンカツ内の道路の把握、放水技術の習得等を常に意識し消防職員として業務に打ち込んでいきたい。このように自分で考え、積極的に動き、自身を高めていく際に空手サークルにおいて培った経験を活かしていきたい。


1:下線部➀メンドウの漢字表記として正しいものを選べ。

1:面導

2:免倒

3:面徹

4:免灯

5:面倒

 

2:下線部②シテキの漢字表記として正しいものを選べ。

1:指摘

2:支摘

3:刺摘

4:差摘

5:仕摘

3:下線部③カンカツの漢字表記として正しいものを選べ。

1:官轄

2:菅轄

3:管轄

4:間轄

5:環轄

 

4:本文の主張として最も適切なものを選べ。

1:空手は武道の一種なので昇級するにあたり自分で課題を見つけ鍛錬していく必要がある。

2:消防士になった後もサークルにて培った自分で考え、行動する意識を忘れずに積極的に業務に打ち込みたい。

3:消防学校では毎日のように助教に指導や訓練をしてもらえるが、現場配属後は自分で考えて日々の業務を行っていく必要がある。

4:現場配属後は体力トレーニングや管轄内の道路の把握等に積極的に努め、1日でも早く1人前の消防士として活躍していきたい。

56級へ昇級できたのは自分で考え、行動する意識を持って練習に励んだからである。

 

―解答―

15

21

33

422段落終わりから3段落にかけて記述あり。)

1:記述無し。そもそも空手サークルの体験談は具体例として引用しているだけなので主張にはなりえない

33段落半ばに記述があるが、あくまで「自分で考え、行動すること」が必要である理由として述べられているだけ。主張にはなりえない。

43段落後半に記述あり。主張としては正しいが選択肢2と比べると空手サークルでの意識について触れられていないので不正解。典型的なひっかけ選択肢

5:選択肢4と同じく主張としては正しいが、消防士として活かしていくことについて触れられていないので不正解。


※今回引用した本文は当ブログ過去記事

あなたが今まで最も困難だったと感じた経験から学んだことをあげ、それをこれからどのように活かしていくか述べなさい

を一部加工して使用しています。困難な経験を選ぶ基準社会人生活への活かし方などについて解説していますので是非参考にしてみてください。

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