はじめに①

2017年7月22日土曜日
 
左から武蔵野救助・調布水難救助

 ほとんどの自治体消防では採用試験において小論文が課せられます。実施されるタイミングとしては
一次において筆記試験と共に課されるところもあれば、二次試験にて体力検査等の試験と共に課されるところもあります。また、小論文は択一試験以上のウエイトとなっている場合があり、一次合格あるいは最終合格するにあたり非常に重要な科目であることは間違いありません。


 小論文の難しいところは、「答えを自分で作っていく」ところにあると思います。択一試験は5つの選択肢から正しいものを選びマークすることで1点がもらえます。しかし小論文のお題には「~についてあなたの考えを述べよ」「OO消防に入ったらあなたはどうしていきたいか」等の文言が必ずといっていいほど入っています。したがって、解答していくにあたって正解はなく「あなたの考え」を記述していくことが重要なポイントとなります。ここが小論文の難しいところであり、また合格する上で必要になってくるものです。


 また、小論文を書くにあたり心掛けたい事は自分が消防士、ひいては公務員(社会人)になるにあたっての自覚を持つことだと思っています。消防士に限らずどのような仕事であれ書類作成は常に付きまとうものです。その際に必要になるものがビジネス文書の作成能力です。まず結論(あるいは自分の所見)を述べたらその具体的な理由、根拠を読み手に分かりやすく記述していく力が必要であり、小論文を解答していくにあたっても必要になるものなのです。

 
 よく公務員予備校において「小論文は起承転結で記述せよ」とアドバイスされることがあるようですが、これはよくありません。なぜなら小論文(ビジネス文書)ではどのようなお題であろうとも自分の意見(結論)を早い段階で示し、次に根拠や理由を付け加えていく構成が一番相手に伝わりやすいからです。仮に起承転結で書いてしまった場合、自分の意見(結論)が最後に現れてくる構成になるため、読んでいる側としては理解しづらい文章になってしまいます。よって小論文を解答していく際には自分が消防士(社会人)であると想定し、上司(あるいは市民の方々)を説得するつもりで論述していきましょう。

 
 以上、小論文を解答していく上での重要なポイントを見てきました。しかしこれを読まれている消防受験者の中には小論文を書いたことが全くないという方も多いかと思います。そこで、このブログでは小論文試験の解答例を掲載していきます。そして少しでも参考にして頂き、小論文の書き方を身に付けることで希望する消防本部への最終合格のサポートができればと思っています!

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