令和7年度 堺市消防 小論文 「消防の仕事の魅力とやりがい、自己成長について」解答例
令和7年度堺市消防小論文
近年、民間企業や公務員に関わりなく若手職員が中途退職し、転職する傾向が多く見られるが、とりわけ消防の仕事は、魅力とやりがいもあり、仕事を通じて
自己成長が図れる職場であると言われている。
そこで、あなたが現在考える消防の仕事の魅力とやりがいを挙げ、仕事を通じてどのような自己成長を図りたいか、あなたの考えを 800 字以内で述べなさい。
まずはヒント編を読んで論文を書く練習をしてみます。
<ヒント編>
論題分析
一見長い論題ですが問われていることは2つです。
すなわち
①消防の仕事の魅力・やりがい
②仕事を通じて図りたい自己成長
についてです。
そこで、「消防の仕事の魅力・やりがい」についてですが、解答する際に気を付けたいことは「消防ならではの仕事の魅力、やりがい」を盛り込むことです。
たとえば
「チームワークで人の役に立てたり、助けられる」
と述べただけでは一般企業におけるチームワークとの差別化があいまいになってしまいます。
つまり仮にチームワークについて魅力ややりがいを語りたいのであればそこに「消防ならでは」の事情を理解した上で盛り込んでいく必要があるということです。
そして魅力ややりがいを述べられたら、自分が感じた魅力ややりがいを実現していくためにどうしなければならないか考えることです。それが「仕事を通じての自己成長」となります。
ウォーミングアップが終わったところで実際に論文を書く練習をしてみます。
下記の項目について150字程度で書いてみてください
「消防の仕事の魅力ややりがい」
「自分がその魅力ややりがいを実現していくためにどうしていくのか(成長)」
<解答例>
私は、消防の仕事の魅力とやりがいは多くの隊員が連携し、市民の命と安全を守ることにあると考える。その理由は、消防署の一般公開イベントで実施された火災対応訓練の見学にある。訓練では、はしご隊やポンプ隊、救助隊が消火や救出に向かう直前に指揮隊から各々の任務を下命され、各部隊が各小隊長の指示に基づいて連携しながら災害対応する姿をその訓練で見ることができた。それぞれの部隊が異なる役割を担いながらも、無駄のない流れるような連携によって一つの現場対応が成り立っている光景に、深く感銘を受けた。この経験から、消防の仕事は個人の力だけでなく、組織全体の連携があってこそ人命を守ることができるのだと実感した。
このような息の合った連携は一朝一夕に完成するものではない。組織が求めるレベルや能力を個人が努力して習得し、かつ追いついていかなければならないのである。しかも実際の災害対応時にはわずかなミスや遅れが許されない。そのレベルにまで成長していくために日々の訓練や体力錬成に真剣に取り組みたい。そして状況を的確に把握し、周囲と協力しながら行動できる人間へと成長したい。そして訓練を重ねるごとに自分の成長を他人に実感してもらい、信頼関係を築けられるようになりたい。信頼関係を築くことができれば仕事を任されることにもつながり、上記の訓練のように役割分担の際にも他の隊員から役割を引き受けられるのである。このことからも消防の職場は日々の訓練を通じて技術を磨きながら、状況判断力やチームで動く力を養い続けられる環境だと考える。私自身、この仕事に就いた際には目の前の業務に真摯に取り組みたい。そして自分の技術や体力、知識を常に組織が求めるレベルに更新し続けることで仲間と信頼関係を築ける職員へと成長していきたい。
<解説編>
段落構成
1段落:消防の仕事の魅力ややりがい
(訓練見学で各部隊の流れるような連係を目の当たりし、感銘を受ける)
2段落:流れるような連係を取るために組織の一員として自分を成長させる
(組織の求めるレベルにまで自分を高める・常に自分のレベルを更新し他の隊員から仕事を任されるように信頼関係を築く)
の構成となっています。
消防のチームワークとは
ヒント編でも述べましたが「魅力ややりがい」を語るにあたってチームワークをあげたいのであれば「消防ならでは」の事情を盛り込むべきと紹介しました。
今回の解答例においてそれを私は「訓練中に見た明確な指揮系統に基づいた流れるような連係」と述べています。ただチームワークをやりがいとして掲げるより、このように一歩踏み込んで「消防のチームワークとはどのようなチームワーク」なのか述べられればベストです。
自分が消防のチームワークに関わっていくために
ここまで述べられれば後は簡単です。
今度は自分が消防士になったらそのチームワークに加わっていくためにどうしていかなければならないか考えることが自己成長の基礎になります。
本文でも述べたように流れるような連係や信頼関係は一朝一夕では身に付かないことが容易に想像できます。
そこでどうしなければならないか考えると
「訓練や体力錬成に真剣に取り組む」
「知識や技術を蓄える」
ことでまず自分のレベルアップを図らなければなりません。
そして自分のレベルアップに加えて自分が成長した姿を他の職員に見せることが信頼関係の構築につながり、災害現場でのスムーズな活動に貢献できると考えています。
このように何事も逆算で考えていくことでうまくいくように思っています。

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