ルールの『なぜ』を考え行動する ― 東京消防庁安全憲章その1から学ぶ重要な事

2026年5月6日水曜日

査察広報車(孤立地域等対策車) 航空YF (東京消防庁 航空消防救助機動部隊)

ルールができた意味を考え、行動する重要性(東京消防庁安全憲章その1

 

突然ですが、東京消防庁には組織として安全を追求していくための憲章(東京消防庁安全憲章)が定められているのをご存じでしょうか。


これはマニアックな重箱の隅をつつくようなトピックではありません。平成31年度の殉職事故や令和元年の航空救助中の落下事故を踏まえて全職員が一丸となって組織の安全を作っていこうという機運のもとに作られたものです。


よって組織が一丸となって大々的に掲げているものである以上、東京消防庁を受験する方々も知っておいて損はないはずです。

 

今回はその中の一つ

「ルールができた意味を考え、行動する」

という憲章に関わりそうな個人的体験をしたので紹介したいと思います。

 

 

先日、私は固定資産税を払うためにコンビニへ向かいました。たまたまレジにいた店員に所定の払い込み用紙を渡したところ「袋いりますか」と聞かれました。


その払い込み用紙以外に何の商品も渡していなかったため一瞬何のことかと戸惑い、返答に困っていると再び「袋入りますか」と聞かれたため、私は「いりません」と返事をしました。ちなみにハンコを押したり等、払い込み用紙の処理はスムーズでした。


おそらくですが、この店員は店長あるいは別の店員から「バーコードを打つ前に必ず袋がいるかいらないか聞くように」と研修を受けたか、あるいは普段の業務の手順に慣れ過ぎていて「袋入りますか」と言ってしまったと考えられます。


またおおむねどの他社のコンビニでも同様にバーコードを打つ前の袋の確認はほぼ必ずされます。しかしそもそもそれは雑誌や食品など他の商品を袋詰めする可能性がある場合に有料のレジ袋を会計に含めるために聞かなければならないことのはずです。


ただ、客観的に見ればこの店員は「バーコードを打つ前に袋の要不要を聞く」ということを忠実に実行しており、ルール通りに仕事をしているということになります。


しかし、「なぜバーコードを打つ前に袋の要不要を聞かなければならないか」というルールの意味を考えた場合明らかに今回のケースは不適切であり、私のように混乱をもたらす結果になるわけです。


今回、とりわけ私は損したわけでも、迷惑をこうむったわけでもありませんが「なんでもかんでもルール通りに実行する」ことが逆に違和感をもたらす場合があることを実感しました。


そこで重要なことが今回の話題で取り上げた東京消防庁安全憲章その1

「ルールができた意味を考え、行動すること」

です。


以前、業務説明会で聞いたことがあるのですがポンプ隊に従事している職員が「同じ災害現場はない」と語っていたことを今でも覚えています。

そのため、災害対応では状況が刻一刻と変化し、マニュアル、ルールが100%適用できないケースが発生することが容易に想像できます。その際にルール順守にこだわりすぎると事故が発生し「人命を守る」というそもそものルールの目的から逸脱してしまうことも十分に考えられます。


ただ、私は東京消防庁の職員ではないため断言することはできませんが、この憲章から匂うことは「常に自立した考えを持って行動すること」の重要性です。

そのため、ルールが設けられたそもそもの目的である「人命を守る」ことを忘れずに行動し、業務にあたることができれば想定外の事態に直面しても的確な判断が下せるようになるのではないかと思っています。


ちなみにですが、東京消防庁安全憲章は「ルールができた意味を考え、行動すること」の他にも4つあります。どれもとても素晴らしい憲章なのでまだ知らない方はぜひ自分で確認してみましょう。「東京消防庁安全憲章」で検索です!

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